top of page


毎年、ハロウィーンの季節がくると思いだす。2001年の秋のことを。
毎年、10月の風が少し冷たくなると、 私はあの年のハロウィーンを思い出す。 2001年の秋。 世界が大きく揺れたあの年のことを。 9月11日の朝、 私と夫は、それぞれの車に荷物を積み込み、 新しい家へ向かっていた。テンポラリーに借りていた貸家から、 ようやく手に入れた自宅への引っ越しの日だった。 私の車の後部座席には、 癌で余命幾ばくもないと告げられたラブラドール、ガぺが静かに横たわっていた。 呼吸はゆっくりで、でも私の方を見て、 「一緒に行くよ」と言っているようだった。 AMラジオから流れてきたニュースは、 現実とは思えないほど突然で、 理解が追いつかなかった。 ──ニューヨークのワールド・トレードセンターに飛行機が激突した。 事故だろうか。 何かの故障だろうか。 そんなふうに思いながら、 私はただ、新しい家に着いたらガぺに薬を飲ませなければ、と そのことばかり考えていた。 家に着き、荷物を運び込み、 ガぺに薬を飲ませ、 ようやく落ち着いてテレビをつけたとき、 画面に映った光景は、 世界が変わった瞬間そのものだった。 その日からの1カ月は、 私
pacificmiraclesweb
10月5日読了時間: 3分
ブログカテゴリー:
bottom of page
