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代理出産・卵子提供プログラムを
お受けになるご依頼者

アメリカでは、代理出産が合法である珍しい国の1つです。50州ある内の40州で代理出産のシステムや法律が確立し、特にカリフォルニア州は代理出産に適した州と言えるでしょう。カリフォルニア州では、既婚者のみならず、未婚者、L G B Tの方々も親権を得ることができます。つまり、どのようなスタイルのご家族であっても、年齢、またはその他の理由でお子様を設ける事が難しい方々に、大きな門が開かれているのです。

P M Iでは、多くの不妊治療・生殖医療クリニッククリニックの情報を持ち、卵子提供者、代理母の選択から法的書類の準備まで、一貫してスムーズに手続きを行うことができます。全てのステップにおいて、ご依頼者が安心して頂けるよう、チームが一団となってお手伝い致します。弊社のチームは、過去に数多くのお客さまをお手伝いし、カリフォルニア州において最も実績のあるエージェンシーです。特に、以下のステップは非常に重要であり、弊社スタッフの今までの経験が活かされるところです。

 

*代理母や卵子提供者のリクルートと厳しい審査

*ご依頼者と代理母や卵子提供者のベスト・マッチング

*ご依頼者と代理母のコミュニーションのお手伝い

*全てのステップにおいてのサポートやご相談

*医師、弁護士、心理学者、保険エージェントとの連結したチームワーク

*信託口座、エスクロー口座の手続き

            代理出産&卵子提供プログラムをお受けになった方からのビデオメッセージ

 

 

代理母になれる女性の条件、代理母の採用方法

代理出産を行う上で最も重要な要素が代理母の選択です。パシフィック・ミラクルでは、代理母になれる女性の条件、代理母の採用方法について以下が実施している方法です。
代理母になりたいという女性すべてを実際に採用するわけではありません。

            代理母クリスタルからのビデオメッセージ

 

代理母になれる女性の条件

*すべての代理母は21歳から38歳で、以前に出産したことがあること。

*妊娠、出産の経験が1回以上あり、現在、ご自身で子育てを行い、子供が1人以上いること。

*これまでの出産時に合併症がないこと。

*米国市民または米国で合法的に就労する権利を有する人に限ります。

*連邦政府、州政府の援助を受けている場合は不可。

*帝王切開を3回以上受けたことがない方。

*Body Mass Index(BMI)が30以下の方。

*非喫煙者、非薬物使用者であること。

*心身ともに健康であること。

*心理・薬物・犯罪歴のスクリーニングに同意して頂けること。

*パートナー、友人、家族など、サポートを受ける人がいる。

*出産回数が5回以下であること。

代理母になりたい女性の動機について

個人によって動機は違います。例えば、

身内、友人に不妊の人がいていつも助けたいと思っていた人。

子供に接する職業についていて子どもが大好きな人。

自分の家族づくりは終了したがまだ妊娠生活を楽しみたいという人。

自分にまだ小さなこどもがいて外に出て働きたくない人。

妊娠・出産することで収入も得られ、かつ、人を助けることにもなり、自分の人生にとって、有意義なことであると考える人。

など様々です。そして、その女性が 利他的(Altruistic)であるかどうか ということです。

つまり、他人のために何か良いことをしたい、力になりたい、助けたいという気持ちが心底にあるかどうかということです。

募集方法

(1)当社代理母リクルーターがインタビューのうえ募集を受け付ける。  

(2)Pacific Miracles の企業ウェブサイトで、随時募集を受け付ける。

(3)代理出産のサポートグループから募集を受け付ける。

(4)代理出産の情報ウェブサイトで募集広告を出す。

(5)家庭で読まれる雑誌(主に家庭の主婦を対象にした雑誌)などに、募集広告を出す。

(6)当社で代理母を行った代理母からの紹介。

などの、多種多様な方法を用いています。

代理母は、カリフォルニア州全土から選ぶことにしていますので、こういった数多くの交流を通じて募集することが、求められます。

代理母のプロフィール作成

代理母は、パシフィック・ミラクル が独自に作成したプロフィールの記入を行います。

 

内容としては、少し例を挙げると、

・住所、氏名、年齢、職業、家族構成、エスニック(民族種)等の個人情報。

・自身及び家族の健康状態、妊娠、出産経験、現在の子供の数、家庭環境、等。

・どうして代理母になりたいのか?

・代理母として依頼された場合、依頼者とどういうお付き合いを望むか?

・代理出産が終了した後、生まれた子供に会いたいか?

・中絶をどう考えているか?

・多胎になった場合、依頼者が望んだ場合、減胎手術は受け入れるか?

・家族の協力が得られるかどうか?家族は賛成しているか?

など、多くの項目の質問事項があります。

 

本人、家族の写真を添えて提出した上で、パシフィック・ミラクル に提出します。

パシフィック・ミラクルは、プロフィールを検討したうえで、代理母として相応しいと考えた人には、登録完了のお知らせを行ないます。

登録完了後の代理母とのインタビュー

代理母の登録完了が行なわれた後、代理母と直接インタビューを行ないます。

インタビューは、全てのプロセスを理解してもらうことから始めます。

・プロフィールの内容確認

・基本的な代理出産に関する知識の確認

・受精卵移植において必要な治療、薬の服用などの知識の確認

・代理母としての意思確認

・責任ある行動を望める人であるかどうか

・人柄の観察

等、細かくチェックし、代理母として適格かどうかの判断をします。

 

代理母と依頼者との相性も重要なポイントになります。

例えば、出産後、連絡を取りたい、あるいはできれば取りたくないなどについては両者の考えが一致することが大事です。依頼者が、出産後は代理母とできるだけ連絡を控えたいなどの場合は、依頼者の気持ちを優先したいという、代理母でなくてはなりません。

また代理母が出産後も、写真や手紙で子どもの成長を知りたいということであれば、できるだけそういうことを進んでできる依頼者にご紹介します。

多くの代理母と依頼者は、家族ぐるみのお付き合いを続けていることはよくあります。

 

また、受精卵を一回にいくつ移植するか、などといったことも一致が重要です。

代理母の中には、減胎手術(Selective Reduction)を自身の宗教上できないという人もいます。

このような細かい重要なポイントを代理母、依頼者に事前に確認しておく必要があります。

これらの重要な取り決めは、受精卵の質や多胎のリスクなど医師の見解を含め、後に弁護士が契約書に記載します。

代理母としての決定

インタビューの後、プロフィール、インタビューを総合しながら、最終的に代理母としての決定を出します。そして、依頼者とのマッチングを行った後、バックグラウンド・チェック(犯罪歴、逮捕歴、住所歴など)、体外受精医による子宮検査、血液・尿検査、子宮がん検査などを含めたメディカル・スクリーニング、サイコロジストによるサイコロジカル・スクリーニング(精神チェック)等、合格した女性のみが、実際に代理出産にのぞむことになります。

代理母(Surrogate Mother)・ 代理出産/代理母出産(Surrogacy)・卵子提供者/エッグドナー/卵子ドナー(Egg Donor)・卵子提供(Egg Donation)

米国では、依頼者に代わって子供を身ごもり、出産することをサロガシー(Surrogacy)と言い、その女性をサロゲート・マザー(Surrogate Mother-略してSM)と言います。依頼者の側をインテンディド・ペアレンツ(Intended Parents-略してIP)と言います。

Surrogacy(サロガシー)と Surrogate Mother(サロゲート・マザー)は、下記のA,Bに分けられます。卵子提供は、Egg Donation と言い、卵子提供者のことを、Egg Donor と言います。

卵子提供(Egg Donation)では、A.(2)(4)そして、下記のC.(1)で述べる卵子提供者(Egg Donor)の卵子と依頼者(男性)の精子で体外受精し、できた受精卵を依頼者(女性)の子宮に戻す方法があります。

多くの依頼者が、A.(1)、(2) 及び、C.(1) のプログラムを受けていますので、これらを中心に説明します。

A.ジェスティショナル・サロガシ-(Gestational Surrogacy-GS)
ジェスティショナル・サロゲート・マザー(Gestational Surrogate Mother-GS  Gestational Carrier-GC)
(1)依頼者の精子と卵子で体外受精(IVF)→受精卵を代理母の子宮に戻す。
(2)依頼者の精子と卵子提供者(Egg Donor)の卵子で体外受精(IVF)→受精卵を代理母の子宮に戻す。
(3)依頼者の卵子と精子バンク(Sperm Bank)からの精子で体外受精(IVF)→受精卵を代理母の子宮に戻す。
(4)卵子提供者(Egg Donor)の卵子と精子バンク(Sperm Bank)からの精子で体外受精(IVF)→受精卵を代理母の子宮に戻す。
註:IVF … In Vitro Fertilization

B.トラディショナル・サロガシ-(Traditional Surrogacy)
トラディショナル・サロゲート・マザー(Traditional Surrogate Mothe-TS Traditional Carrier-TC)
(1)依頼者の精子を取り出し、自宅で代理母が自分で子宮に直接注入する
-Home Insemination(ホーム・インセミネーション)
(2)依頼者の精子を取り出し、クリニックで医者が子宮に直接注入する
-Artificial Insemination(人工授精、アーティフィシャル・インセミネーション)

まず、最もケースが多いA.(1)、A.(2)のプログラムを受ける方のタイプ、代理母、卵子提供者について述べます。

一般的にA.(1) GS による代理出産に適した方は、3つのタイプに分けられます。
1.長い間、不妊治療(人工授精、体外受精、その他卵管手術など)を続けたにも関わらず、妊娠、出産に及ばない方。

例として、
*子宮内膜症などで、子宮内膜に不妊の原因が考えられる方
*妊娠しても、科学的妊娠、あるいは習慣流産を繰り返す方。
*子宮が生まれつき奇形(単角子宮など)で、婦人科医から妊娠しても流産の可能性が高く、実際に流産を繰り返している方。(双角子宮の場合は、手術療法が可能)
*3回以上の体外受精を行って、質の良い受精卵を移植したにも関わらず、妊娠に至らず、不妊治療医から原因不明であると言われた方。など。
※患者によっていろいろなタイプがあり、一般化はできません。

2.心臓病、糖尿病、腎臓病などの疾患があり、専門医から妊娠、出産は生命の危険が伴い、難しいと診断されている方。

3.子宮を切除する手術(子宮ガンなど)を受けたか、もともと子宮がない方。

A.(1)の場合の、代理母について
・IP(依頼者)の受精卵を代理母に移植して生まれる子供は、代理母とは一切、血縁関係がなく、IP と血縁関係がある子供が生まれます。
IP の Ethnic(エスニック-人種、民族)に関係なく、どんなエスニックの代理母選択することができます。21歳~38歳くらいまでの女性から選びます。

 

A.(2)の場合の、代理母、卵子提供者について
・IPの男性側の精子と卵子提供者の卵子を使っての受精卵を代理母に移植して生まれる子供は、IPの男性側と卵子提供者との血縁関係がある子供が生まれます。
したがって、IPの女性側のエスニックの違いによって、卵子提供者を選ぶ必要があります。IP(女性側)が日本人の場合、卵子提供者は、日本人あるいはその他のアジア系(中国、台湾、あるいは韓国など)の卵子提供者を選択することが多いですが、依頼者の考え方によっては、エスニックを重視されない場合もあります。
生まれてくる子供は代理母とは、血縁関係はありませんので、どのエスニックの代理母も選択ことができます。代理母は、21歳~38歳くらいまでの女性、卵子提供者は、21歳~30歳くらいまでの女性から選択します。

A.(3)(4)、B.(1)(2)に関しては、依頼される方からの、ご相談に応じます。

C.(1) 卵子提供者(Egg Donor) の卵子と依頼者の精子で体外受精→受精卵を依頼者の子宮に戻す方法
たとえ体外受精によって受精卵を作れたとしても、高年齢の為に卵子の質が良くないことが原因で、その受精卵が着床、妊娠しないことが多々あります。
このように、依頼者の女性側の方が、高年齢(一般的に40歳を越えている場合)の場合、どうしてもご自身の卵子を使えない、また、排卵誘発を行なっても、卵巣が機能しておらず、どうしても排卵が起こらない、あるいは卵巣腫瘍などで、現在、卵巣が両方とも無いなど、いろいろな原因で卵子は使えないが、ご自身の子宮は健康で、妊娠、出産が可能な場合は、卵子提供者の卵子と依頼者の精子で体外受精を行い、受精卵をご自身の子宮に移植する方法を取ります。

この場合の利点は、
・血縁的には、生まれる子供と繋がりはありませんが、妊娠時期の9ヶ月間、子供をお腹に宿し、またご自身で出産をするという経験をします。子供との強い繋がりを感じることが容易であるという点では、大変大きな利点でしょう。

C.(1)の場合の卵子提供者(Egg Donor)について
A.(2)の場合の卵子提供者と同じで、IPの精子と卵子提供者の卵子を使っての受精卵をIPの女性側に移植して生まれる子供は、IP の男性側と卵子提供者との血縁関係がある子供が生まれます。そのため、IP (女性)のエスニックの違いによって、卵子提供者を選ぶ必要があります。つまり、IP の女性側が、日本人の場合、卵子提供者は、日本人あるいはその他のアジア系(中国、台湾、あるいは韓国など)の卵子提供者を選択することが多いですが、依頼者の考え方によっては、エスニックを重視されない場合もあります。21歳~30歳くらいまでの女性から選びます。

以下、B.(1)(2)について、参考程度に少し触れておきます。

トラディショナル・サロガシー(Traditional Surrogacy)において、一般的には、米国のドクター、およびエージェンシーは、そのケースを扱うことを避けます。
なぜなら、産まれる子供は、IPの男性側と代理母(TS:トラディショナル・サロゲート・マザー)との血縁関係がある子供だからです。このことは、代理母にとって大変大きな事実として、受け止める場合があります。自身の子供を9ヶ月間、自分のお腹で宿し、そしてその子供を出産するわけですから、代理母の気持ちの中で、その子供は IP の子供になり、IP に育てられるということを固く自覚しておかなければなりません。代理母は、サイコロジカル・エバリュエーションを合格した女性ですので、そのことも全て理解し、その事実を受け入れることができるということで、その女性に代理母として依頼するわけですが、100%気持ちが変わらないという保証はありません。ベビーM 事件というのが、この例になります。ベビーM 事件は、代理出産が行なわれるようになった初期の頃(1985年)の、ニュージャージー州で起こったお話です。(ベビーM 事件の 代理母は、サイコロジカル・エバリュエーションを合格していなかったということです。)従って、ほとんどの場合、エージェンシーは、TS を選択せず、卵子提供による代理出産、つまりA.(2)を選ぶように IP に勧めます。

B.(1)依頼者の男性の精子を取り出し、自宅で代理母が自分で子宮に直接注入する
-Home Insemination(ホーム・インセミネーション)
ドクター、および薬は必要ありません。
B.(2)依頼者の男性の精子を取り出し、クリニックでドクターが子宮に直接注入する
-Artificial Insemination(人工授精、アーティフィシャル・インセミネーション)
不妊治療ドクターが投薬したうえで、代理母に人工授精をし、妊娠する方法。

※Baby Mの事件

1985年に起きたBaby Mの事件は、代理出産の合法性、フェミニズム、父親の権利、生殖に関する権利など、多くの問題の中心をなす論争となった。

ウィリアム・スターン博士と妻のエリザベス・スターン博士が、代理出産で家族を作ろうと決めたのが始まりである。エリザベス・スターン医師は多発性硬化症と診断されていたため、夫妻はエリザベスと生まれてくる赤ちゃんの健康を心配し、代理母に依頼し、子供を授かることを選択した。スターン夫妻は、2人の子供を持つ既婚女性メアリー・ベス・ホワイトヘッドと代理出産契約を結んだ。契約内容は、メアリー・ベスが卵子提供者であると同時に、ウィリアム・スターンの精子で人工授精された代理母になるというものであった。メアリー・ベスは1万ドルと引き換えに、妊娠を成立させ、すべての親権を放棄する。彼女の唯一の要求は、赤ちゃんの近況を伝える写真と手紙を時々送ってもらうことだった。妊娠期間中、何の問題もなく、メアリー・ベスは女の子を出産し、赤ちゃんはメリッサと名付けられた。出産後、メアリー・ベスは、メリッサを手放すことに疑問を持ち始めた。スターン夫妻はメアリー・ベスはメリッサを返すようスターン夫妻に要求し、契約を破棄しようとした。最終的に裁判所は、ホワイトヘッドとウィリアム・スターンの間で交わされた、メアリー・ベスがメリッサに危害を加えると脅す冷酷な会話が明らかになった後、親権をスターンに認め、契約を維持することになった。この決定に対抗するため、メアリー・ベスはニュージャージー州最高裁判所に上訴。上告裁判所は、スターン家に残ることがメリッサの最善の利益であると判断する。しかし、代理出産契約は完全に無効となり、親権と面会権はホワイトヘッドに回復された。代理出産について、ニュージャージー州最高裁は、"違法であり、女性の品位を落とす可能性がある "と判断したのである。裁判所や議員は代理出産に否定的な見解を示したが、この事件自体は、家族をつくるための選択肢として代理出産に光を当て、その結果、アメリカでは代理出産率が上昇した。Baby Mのケース以来、代理出産に対する国の考え方は変わってきた。代理出産を合法化する州が増え、同性カップルを含む現代の家族が自分たちの家族を築き、増やしていくことができるようになったからである。また、代理出産を行うクリニックは、身体的、精神的な要素を含むより厳格な審査を行うようになった。これは、代理母や卵子提供者が、自分が何をしようとしているのか、このプロセスで生まれた子供の親権者は誰なのか、ということに疑問を持たないようにするためである。

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